
2018年3月15日 中小企業センター大会議室にて品川支部3月例会が開催されました。
報告者の初瀬勇輔氏は視覚障害を持ちながら、視覚障害者柔道の選手として活躍。
(株)ユニバーサルスタイル http://www.universalstyle.co.jp/
を設立し、障害者の雇用や社会進出に貢献するための講演やセミナーも精力的に行っています。

副支部長 矢沢さんの司会で始りました。まずは支部長挨拶です。

今回は品川区との協賛企画。品川区の山﨑課長や小川課長も参加されました。

報告が始りました。
弁護士を目指して中央大学にて勉強中の初瀬勇輔氏は、緑内障により視覚障害を持ち
途方に暮れていましたが、高校時代に打ち込んだ柔道を再開する事で障害を克服。
その後、北京パラリンピック出場を果たしました。
彼の視角は中央部の70〜80%が見えない状態だそうです。当初は日常生活にも困り、
友人に助けられながらの毎日でした。その生活と自身の視覚障害の様子を、淡々と語り出しました。
すでにご自身が障害を持つ現実を受入れ、前向きに克服してきた自信がみなぎっています。ユーモアを交えながらの報告でした。約60分ほどの中身の濃い報告でした。

パラリンピックの意味も丁寧に解説して頂きました。


討論が始りました。テーマは『障害者雇用・理解を進めていくために、あなたができる行動は何か』
無知な私は、まったく何をどうして良いのかわからずに、報告者や他の認識深い方達のお話を聞いて頷くばかり。
私は何をするべきか?、私に何ができるのか?…わからない事だらけのテーマですが、今後の課題として前向きに考えていかなくてはなりません。少なくとも身近に困っている方がいたら今まで以上に、積極的に手を差伸べようと思っています。

討論も熱く盛りあがりましたが、あっという間にタイムアップ!
討論後には、個々に質疑応答。ほんとうにお疲れさまでした。初瀬さん、今日はお忙しい中貴重なお話ありがとうございました。
偶然にも3月新入会の谷本さんと名刺交換して、感想文を書いていただきました。谷本さんは3月例会が正式入会後の初参加とのことです。
今後とも皆様よろしくお願いします。 広報委員 高橋照治
新入会、平一プレス工業㈱谷本達夫さんに感想文を書いていただきました。
--------------------------------------------------------------------------------------
はじめまして。今回より会員として参加させていただきました平一プレス工業㈱の谷本と申します。
例会では、㈱ユニバーサルスタイル代表の初瀬さんより、パラリンピックや視聴覚障害者柔道のお話をしていただきました。私は競技について知っていましたが、ルールなどの知識はなく障害の程度によってハンデがあるのではと思ってましたが、初瀬さんのお互い組んでから試合を始めるという説明を聞き納得しました。
また、大学時代に目の障害を負い人生の目標を探し、以前やっていた柔道をまた始めたところから道が開け、柔道を通じ周りの仲間たちの協力や自分自身の努力もあり成功を収めたお話をいただきました。
私がこの年代でこういう状況に陥った時、自暴自棄になっていたと思います。しかし、初瀬さんは行動を起こすことによりこの苦難を乗り越えました。それは、障害が完治することではなく、障害を受け入れ生きていく強い意志が感じられました。
初瀬さんの行動と強い意志により、仲間の助けもあり不可能を可能にし人生を変える事ができたのだと思いました。
私は経営者としては新米です。今後、色々な壁にぶち当たると思います。その時、初瀬さんのお話を思い出し行動を起こそうと思います。ありがとうございました。
平一プレス工業株式会社 常務取締役 谷本 達夫