平成28年8月18日、納涼会を兼ねた品川支部8月例会が中小企業センターにて行われました。
今回の報告者は、東京同友会副代表理事・経営労働委員長でもあられる、㈱木村工業の木村晃一さんです。
木村さんは、会社の事業ライフサイクルを、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのステージに分けて、それぞれのステージにおける同友会とのかかわりを話してくださいました。
父親がワンマン経営をする、業績はよいが社内はバラバラな会社に「結婚のために体裁を整えるため」入社された木村さん。当初は会社の数字に興味を持たず、現場にこもって部下を怒鳴りつけるような傲慢な社員だったそうです。
ところが、バブル崩壊以降すっかり資金繰りが厳しくなった会社の社長を引き継いだ木村さん。社員に対して伝えるすべを持てない、会社の今後に答えを出せない自分に悩んだ中、同友会に出会われます。
そして、木村さんは時代の流れとともに会社の課題が変わるごとに、経営労働委員会をはじめとする各委員会に参加され、そのたびに同友会での学びを生かして課題を克服されていくのです。
木村さんは、同友会活動を虫歯の治療に例えられ、歯が痛いので歯医者に行くことは短期的な対応であり、同友会で言えば支部例会に参加すること。虫歯になった基となる生活習慣を変えることは、未来的解決策であり、同友会で言えば委員会活動に参加すること。両方があったので経営をよくすることができたとおっしゃいます。
同友会活動を会社の経営改善に最大限生かされた木村さん。「うちの会社では同友会と会社経営は不離一体」というお言葉が印象に残りました。
木村さん、お忙しい中貴重な報告ありがとうございました。
広報委員 神田 博則




例会に参加して
弊社は大田区で車検整備業を営んでおりまして、お話を聞かせて頂いた木村工業様とはご近所で、お仕事も頂いているご縁もあり、例会に参加させて頂きました。
木村社長のお話を聞いていて一番印象に残っていることは、「人や物事のせいにしない社長である」ということです。
何かのせいにしてしまうことは、誰もが何気なくしてしまうことで社長でも社員でも公私問わずしてしまう中で、木村社長はまず自分を振り返り反省するところが素晴らしいと思った。
例会の後、スポーツ記事の中で、「阪神タイガースが勝てないことが多く、それが続くことで本来上司であり責任を取るはずの監督から、勝てないのは選手のせいと受け取れるコメントが増えてきている。それでは選手たちのモチベーションが上がるわけがない。」という記事を読みました。
すぐに木村社長のお話を思い出して、野球のスタメン・控え選手以上にいる木村工業様の社員さんを最高の状態でプレー(仕事)させている木村社長の凄さを後日改めて感じました。
木村社長のお人柄が良く分かるとともに、キョウ育に対する姿勢を学ばせて頂いたご講演でした。
ありがとうございました。
双葉自動車 株式会社 石垣 雄太