





浜野さんは皆の成長を考えるお兄さんのような素敵な経営者でした!
8月の16日(木)溶けてしまうような猛暑の昼下がりから夜にかけて、品川支部月例会が行われました。テーマは「㈱浜野製作所見学とスカイツリー納涼会」。会社見学とお話を伺ったのは、墨田区の町ナカにあるプレス金型成形業を営む㈱浜野製作所の48歳の二代目経営者の浜野慶一さん。現東京同友会副代表理事でもありますし、他にも15ほども行政や民間のお役につかれ超多忙の日々を送られています。
経営理念は、「おもてなしの心」を常にもって、お客様・スタッフ・地域に感謝・還元し夢(自己実現)と希望と誇りを持った活力ある企業を目指そう!」と製造業らしくないマインド性を大事にされたもの。お話を聴いて、お父さまの後を継がれてからいろいろな苦難があった分、たくさんの人からお世話になったことへの感謝がその理念に刻まれていらっしゃるのだと分かりました。
マスコミに取り上げられているたくさんのプロジェクトも、一番の目的は「人育て」とおっしゃる。一番経験の浅い人をリーダーにする、30名ほどの社員さん各々に責任と裁量を持たせる、QC活動・技能習得推進、顔の見える管理表、など隅々まで行き届いていました。また「キッザニア」の職業体験企業としてもたくさんの子供達に開放し、次代の人育てにも一役買って出ておられ、理念のとおりの夢と誇りのあるイキイキした職場の雰囲気を感じました。休みの日には3人のお子さんたちと一緒に料理を作るなど、いい社長、いい社会人、いい家庭人なんだな~と納得し心が温かくなりました。
例会後は、10分ほどバスで移動しスカイツリーへ。隣のソラマチの31階で懇親会、窓から見えるツリーと富士山と東京タワーは絶景でした。浜野さん、企画の経営共育委員会の皆さん、お世話になりました!感激に満ちた日となりました。
(広報委員 オフィスK 倉本小百合)
「俺は給料のために働いているんじゃない。あんたと働きたいからだ。」
下記、参加された会員の金森製袋紙工の平島康江さんからご感想をいただきました。ありがとうございました。
~~8月例会「不屈の経営者浜野慶一氏が経営指針を熱く語る」に参加して~~
㈱浜野製作所という区や産学の連携で一人乗電気自動車製作やたくさんのプロジェクトへの取り組みをして、いろいろな賞も受賞されている会社があるということで、どんな会社か興味シンシンで参加をしました。
やはり一番印象に残ったお話は、会社を引き継いだばかりの30歳の時、貰い火の火事で工場が全焼してしまった時のことです。まだ鎮火していないのに、取引先に迷惑はかけられないと、不動産屋に駆け込みその日のうちの工場を借り、納入期日を守るために翌日から工場を稼働されたというお話。いちばん先に製品の納品のことを考えた責任感、そしてすぐ行動を起こした決断力と実行力に強い感動を覚えました。
その後もいろいろな困難を乗り越えたお話を伺いましたが、どんな困難があっても前へ進んで解決をしていくという、浜野社長の精神こそ、経営者が持ち続けなくてはいけない大事な精神である事を学びました。
火事の後、社員さんと二人で煤だらけになった大事な金型を2000個も磨いたり、徹夜で納期を守ったりしていた時、社員さんに「給料が払えないかもしれない。辞めてもいいぞ」といった時に、「社長、俺は給料のために働いているんじゃない。あんたと働きたいからだ。」と返ってきたというお話に涙が溢れてしまいました。今まで、いろいろな会社のお話を聞く機会がありましたが涙を流したのは初めてです。やはり会社は本気でやること、本気は伝わるものなのですね。
またあちらこちらに工夫をされた整然とした工場なのに、赤を基調としたカラフルな外観の建物にという発想。浜野社長のしっかりした理念を持ちながらの頭の柔らかさ、順応性などのバランス感覚の良さはすごいですね。次々と新しいものに挑戦され成功されている原動力に触れることができました。
今回は、貴重なお話を伺うことが出来て、本当に勉強になりました。浜野社長、経営共育委員会の皆さま有難うございました。そして最後に、弊社も浜野さんと同じく東京都ビジネスデザインアワードhttp://www.tokyo-design.ne.jp/assigment/
に選出されました。何かと慣れないチャレンジですが頑張りたいと思います。宜しくお願いします。
金森製袋紙工㈱ 平島康江