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3月例会「中国ビジネスを取り込む方法」

~もう無視できない!中国ビジネスが加速する~

株式会社PIKの村井です。
2012年3月15日(木曜日)に開催された東京中小企業家同友会の品川支部の3月例会の活動報告をレポートさせて頂きます。

大西さん写真アップ
大西氏の話は、テンポが良く人を引きつけて離さない

今回の例会では株式会社チャイナ・コンシェルジュ 代表取締役社長の大西正也氏を講師にお招きして『~中国ビジネスを取り込む方法~ もう無視できない中国ビジネスが加速する』というタイトルの勉強会でした。余りにもインパクトの大きな内容だったので、今回は、惜しくも出席出来なかった方のためにセミナーの内容を、自分なりにまとめてみました。 つたない文章ですが、参考にしていただければ幸いです。

司会はマツヤデンキFCグループ山崎商会の山崎社長
司会はマツヤデンキFCグループ山崎商会の山崎社長
角田支部長から挨拶
角田支部長から挨拶
インターワイヤードの斎藤社長より大西さんの紹介
インターワイヤードの斎藤社長より大西さんの紹介

今回の勉強会で学んだ内容を一言でまとめると

様々な経験と客観性のある資料を例に出してお話をされていましたが、終始一貫していたのは、

  • 中国に対する先入観を捨て
  • ビジネス展開するのだから中国に対し敬意を払い
  • 中国の文化や価値観を学び
  • 自分の価値観を押し付けるのではなく
  • 相手側の文化や価値観に合わせる

ということだったと思います。

先入観を捨てて相手を理解する努力を

会場は60名の出席者でいっぱいに
会場は60名の出席者でいっぱいに

中国という国の全体像をみて「中国は貧乏な国だ」とか「中国の文化は遅れている」と考える人は多いと思うが、それは中国とビジネスをする上で、障害になることはあっても、成功につながることはないという事を理解するべきである。まず日本の価値観は、中国では通用しないと理解する必要がある。中国に行ってビジネスを展開する前に、中国の文化やマーケットそして中国の価値観を理解することが重要ある。

 

日本で生活をしていると、常識のように感じてしまいがちな、日本型のビジネスは『世界では通用しない』いわゆる『日本の常識は世界の非常識』という事を理解する必要があり、むしろ、ビジネスの分野においては、日本より、むしろ中国の方が世界標準に近い欧米型ビジネスの土台を持っている

 

つまり、雇用にしても、マーケティングにしても、日本がそれに合わせることによって、成功を引き寄せる事が出来る。

中国でビジネスを展開する場合には、地域の選択は非常に重要

  • 地域によって、企業に対する規制や税制がことなる。
  • はじめから上海のような大きな都市でビジネスを展開すると中国をはじめとする、世界トップクラス企業を競争相手にすることになる。

 

つまり、中国国内でビジネスを展開しようと思ったらまずは自分の背丈に合わせた地域を選択する。そのためにも中国という国の規模やマーケットの大きさを理解する必要がある。

中国国内でビジネスを展開するにあたって必要な認識

日本で成功している有名な日本製品や日本のブランドでも、中国国内ではまったく知名度がないことを理解する。『日本製品は良い』と理解されていると思ったらそれは大きな間違いであること。

 

つまり、私達が思い描いている『日本ブランドの価値観』は中国ではまったく相手にされないという事を意味している。

中国人を理解する

■対日感情

日本人は嫌い
しかし、日本のファッションや文化には強い関心を持っている

 

企業の優位性
日本の有名ブランドも中国では無名ブランドでしかない。


金銭感覚
高度成長期の日本に似ている。

中国人は貧乏だという5年以上前のデータですら、富裕層は日本の何倍もあり、国土の大きさや人口の比率から行っても、まだまだ市場は成長し続ける可能性が高い。
しかも、日本円にして年収100万円程度でも、マンションに住み、お手伝いさんを雇う事も出来る。区画整理などでの立ち退き料が1億2000万円とか、国の政策で住宅をプレゼントされたりする国なので、年収が350万円以上になれば不動産を2軒以上持っている人が多い。1軒に住んで、もうひとつを貸したり出来る。


日本製品に対しての優位性
乏しい。
※中国製品にもいいものがあるし、日本製品よりは欧米の商品の方がカッコイイ!(これは日本人の感覚と変わらない)、最近では韓国製品の方がもっとカッコイイ!と思われている。


中国では日本製品は勝ち目はないのか?
だからと言って、日本製品はダメなのかと言えば、実はそんなことはなく、欧米や、韓国、中国と同じように、日本製品を中国のマーケットに合わせれば、十分に競争に参加し販売することは可能である。しかも市場規模は、日本の国内の比ではない。

中国人の雇用について

■日本企業は中国からどうみられているのか?
給料は安く、年功序列で優秀でも出世は出来ないから欧米の企業の方がいい!


遅刻などのペナりティーが明確になっていないため、気がつくと、全員が遅刻をするような環境になってしまう。(常識でわかるだろうは通用しない)

そのため、中国の店員は使いものにならないというようなイメージがある。

しかし、これはすべて日本企業の日本式の雇用方式に問題がある

中国人は貪欲なので、例えば、優秀な社員が居れば若くてもどんどん出世をさせるとか、結果を残せば給料を上げるなどの欧米的な考えを適用するだけで事情は一変すると言う。

日本に残っている年功序列などは、日本でしか通用せず
使えない社員はどんどん切っていくくらいの感覚は必要。(これは、最近の日本の若者の感覚が欧米化しているため現在の日本企業にも通ずるところがあるのでは)

中国ビジネスをはじめる際リスクが少ないのは?

中国人をターゲットとしたマーケットは3つ

■中国にいる中国人

市場規模は大きいが、世界中からトップ企業が多く参入しているため、いきなり中国に進出するのはリスクが大きい。※中国の文化とマーケットを十分に理解してから参入することが望ましい。

 

■中国にいる日本人
市場も仕組みもすでに確立されているため、参入リスクは上記程高くはないが、それほど伸びる分野でもないと思われる。(参入する場合は中国人をターゲットにするよりは楽。)

■日本にいる(または訪日する)中国人

中国ビジネスをはじめるにあたっては日本に来る旅行者などをターゲットにするところからはじめるのが入りやすい。※ターゲットの年齢層としては25~45歳くらいまで、年収は100万円~350万円くらい。

  • 年収100万円を超える層ではインターネットは使用していて、スマホを使用、留学も少なくはない。
  • 年収200万円を超えた辺りで自動車を持つ
  • 年収300万円を超えた辺りから自宅を所有し、海外旅行に出かけはじめる。
    ※日本に来る旅行者は平均的な日本人とほぼ同等の年収がある人たちが多い。

日本への旅行者は25~35歳くらいが意外と所得があり、両親を連れて来るパターンが多い。

国内の中国人向けの市場を訪日者数で考える

2010年に著しく伸びた訪日者
2011年の震災で訪日者数は激減したが、それでも2009年よりは多い。
2012年度は2010年と同じくらいか上回るのではないかとみられている。

この先もまだまだ伸びていくことは、間違いなく、この先は、頭打ちになっている訪日者数第一位の韓国人を抑えてトップに上がってくる事は間違いなさそうだと分析している。

平成22年度の報告書によれば、外国人が訪日した際の日本での支出は、中国人がダントツでトップである。


この後は、当日配られた資料に細かく書かれていて、すべてを書き切ることは出来ないが、とにかく、大西氏の勉強会は、初めから終わりまで、面白く、目が離せなかった。

あくまでも個人的な感想ではあるが『グループ討論の時間すら勿体無い』と感じた程、まだまだ話を伺っていたい、充実した内容であった。

参加出来た方はラッキーでした!!

今回の例会に大西さんを紹介頂いた斎藤さんには本当に感謝いたします。
また、例会に参加出来なかった方、参加されなかった方がいた事は残念でした。


今回の勉強会は『ターゲットを中国に絞った内容』ではありましたが、これは中国に限らず、外国人相手のビジネスに限らず、今後の日本の経営あり方を考える上で、ビジネス全般に共通する内容であると感じました。どんなビジネスを展開していく上で、非常に役に立つ内容だったと思います。

この優れたビジネスセンスは、大西氏が元々持っていた国際感覚と、リクルート14年の経験により土台が構築されたのかもしれません。改めて、大西氏に感謝すると共に、今回の例会に参加出来たことを感謝いたします。

 

株式会社PIK 代表取締役 村井芳裕

■ 大西氏はTwitterをやられています。


⇒ https://twitter.com/#!/CCG_ONISHI

アンケートの結果

2012年3月例会結果
品川支部では、例会にご参加頂いた皆様からのアンケート結果を公開しています。例会に参加され学ばれたことは沢山あったと思いますが、このアンケートの結果は、自分一人では気が付かなかった他の方の視点から新たな『気づき』を学ぶことが出来る貴重な資料です。
《同友会》20120315 品川3月例会アンケートhp用.pdf
PDFファイル 1.8 MB